・戦争慰霊館(Shrine of Remembrance)
・RAAC陸軍戦車博物館
(Royal Australian Armoured Corps Memorial
and Army Tank Museum)
展示内容詳細はこちら
・旧Wangaratta Air World
メルボルンの中心地、フェデレーションスクエアの東側、ヤラ川を挟んだ一帯は巨大公園群となっている。この公園の中に「戦争慰霊館」がある。「戦争慰霊館」は第一次世界大戦でビクトリア州から出征した89100人のうち戦死した19000人を慰霊するため、1928年から6年かけて建設された。(←)
慰霊館のデザインは広く公募されたが、兵士としてメルボルンから出征して生還した2人の建築家のデザインが採用された。(→)
本殿の右側には「第二次世界大戦記念塔」が建てられている。第二次世界大戦後はこのような新たなモニュメント、施設が増設された。(←)
壁面にはオーストラリア陸軍、海軍、空軍がこれまでに戦った地が刻まれている。これは陸軍のものであるが、このうちの「マラヤ」「ニューギニア」「太平洋諸島」「ボルネオ島」では日豪軍双方に多数の死傷者が出た。(→)
塔の前のブロンズの器には「永遠の火」が絶えない。この火は1954年にクイーン・エリザベス2世が点火して以来、絶えたことはないという。(←)
公園内には各部隊ごとに植樹が行われているようである。この植樹には「第57歩兵大隊」と刻まれたプレートが設置されている。(→)
メルボルン中心地である。フリンダース・ストリート(Flinders Street)駅からヤラ川にかかる橋を越えた左手側が公園群である。橋を超えて大通りを南へ歩いて行くと、通りから戦争慰霊館の建物が見える。
慰霊館は毎日10:00-17:00のあいだで開放されている。
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メルボルンから北へ100kmほどのところのセイモア(Seymour)という町の東側のパッカパニャル(Puckapunyal)という場所にオーストラリア陸軍の軍用地がある。この敷地内に「RAAC陸軍戦車博物館」がある。管理は陸軍の戦車学校が行っているようである。(←)
博物館には70両以上の戦車・装甲車が収蔵されている。第二次世界大戦に投入されたものから戦後の車両まで幅広い。アジア・太平洋地域ではあまり見かけない欧州戦線に投入された英軍戦車の収蔵も豊富である。(→)
日本軍のものとしては、「九七式中戦車(新砲塔チハ)」と「九四式軽装甲車」が展示されている。(←)
他に銃火器類がガラスケースの中に展示されている。日本軍のものとしては、「九六式軽機関銃」「八九式中擲弾筒」「三八式歩兵銃」「三十年式銃剣」「十四年式自動拳銃」がある。(→)
過去に「九五式軽戦車」も収蔵していたが、イギリスへ移送されたそうである。
・九七式中戦車(新砲塔チハ) ・九七式軽装甲車 ・九六式軽機関銃、八九式重擲弾筒 ・三八式歩兵銃、三十年式銃剣、十四年式自動拳銃 ・その他装備品 ・ドイツ軍対戦車砲 ・連合軍戦車、LVT ・その他展示物
メルボルンから北東へ約100kmのSeymourという町の近くである。メルボルンからM31フリーウェイ(Hume Freeway)を北に進む。Seymourの町の近くでC384道路でフリーウェイを降りる。C384を東へ道なりに進むと、フリーウェイを降りてから4kmほどで道が左右に分岐する。この分岐点を道なりに右側へ進むと、分岐点から1kmほどで軍用地の正門ゲートにたどりつく。
博物館は軍用地の敷地内にあるので、この正門ゲートでパスポートを提示する。そうすると仮入構章を渡されるので、これを胸に着用しておく。正門ゲートをくぐったあとは、博物館への道順を示す看板がところどころに設置されている。これに従って行けば迷うことはないだろう。
入場料:7.5豪ドル
休館日:Good Friday, Anzac Day, Auqst, Melbourne Cup, Xmas period
開館時間:10:00-17:00(火曜〜金曜)
10:00-16:00(土曜〜月曜、その他、詳細はHPを確認)
HP:
http://www.armytankmuseum.com.au/i-intro.htm
(2011年現在)
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メルボルン北東約200kmにあるWangaratta(ウォンガラッタ)という町の飛行場にはかつて「Wangaratta Air World」という航空博物館があった。この博物館にはかつて第二次世界大戦期の貴重な機体が展示されていたが、2002年に閉鎖された。(←)
その後博物館はPrecision Aerospase社によってレストア工場併設の「Pacific Fighters Museum」として再スタートした。しかし、来客のレストア工場見学によってレストア作業効率が大きくさがってしまったため、一般公開は2006年に取りやめられた。
現在上記理由により一般公開していないのだが、事務所で中を見学させてくれるように頼んだところ、今回特別に入れてもらうことができた。しかし、写真撮影は不可であった。ハンガーの中がレストア工場となっている。屋根に「Air World」の文字が消された跡がある。(←)
中では「三式戦闘機(飛燕)」がレストア中であった。スタッフの話では、恐らくニューギニアで発見されたものであろう、とのことであった。胴体が比較的状態の良い状態で発見されたようで、これを元にまず胴体がきれいに修復されていた。
主翼部分の一部も残っていたが、こちらは損傷と腐食が激しく、そのままでは使えないようであった。スタッフはアメリカから取り寄せた「飛燕」の設計図を元に一から主翼の桁を製作中であった。なお、車輪部分は一つは比較的状態がよく、これはそのまま使うようであった。コックピット部分にはオリジナルの計器パネルがはめ込まれていた。(←)
一機レストアするのに2〜3年かかるそうである。この「飛燕」はレストア終了後にアメリカの博物館への売却が決まっているそうである。(→)
メルボルンから北東へ約200kmのWangarattaという場所にある。メルボルンからM31フリーウェイ(Hume Freeway)を北に進む。途中100kmほどでSeymourという町を通過する。このあたりからハイウェイ沿いの看板にWangarattaまでの距離を示す看板がところどころに出てくる。
Wangarattaの町付近にあるC523道路を南へと降りる。フリーウェイを降りてから1kmのところ左手にWangaratta Airportの正門がある。ここを入ったところに旧Wangaratta Air Worldがある。
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