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書籍(参考資料)
「撃墜王 坂井三郎」
基本情報
「撃墜王 坂井三郎 零戦に託したサムライ魂」
著者:松田 十刻 出版社:PHP研究所 PHP文庫 定価(税別):629円(2008年) 初版発行:2008年6月18日 日本図書コード ISBN-13:9784569670522
書籍概要
日本海軍の戦闘機搭乗員であった坂井三郎の伝記である。
坂井三郎は、恐らく世界で最も有名な日本軍戦闘機操縦者(パイロット)であろう。 支那事変から実戦に参加し、大東亜戦争初期には台南航空隊の一員として活躍した。その後、負傷によって一時的に戦列を離れるが、再び第一線部隊に復帰、若手搭乗員の訓練や新鋭機の開発に携わった。大東亜戦争末期の本土防空にも加わり、29歳で終戦を迎えた。戦後、自らの体験を「大空のサムライ」と題して出版、日本を始め世界各国でベストセラーになり、続編も書かれた。
本書の構成は、冒頭に支那事変に於ける活躍が描かれ、その後、生い立ちや戦闘機操縦者になるまで、大東亜戦争に於ける転戦、そして終戦に至るまでが時系列ごとに纏められている。 本書の内容は、坂井三郎個人の戦闘を主体に描かれ、戦争全体の政略・戦略などに関する記述は最小限にとどめられている。 また、坂井三郎本人の著書である「大空のサムライ」シリーズでは、当然ながら著者本人の意見、特に当時の海軍上層部や組織機構などへの批評・批判が述べられているが、本書では、坂井三郎の感情描写や意見に関しては第三者的に述べるにとどめ、その行動を淡々と記述している。 文章は平易で、専門的用語には注釈が付くなど、戦史・戦記の初心者にも配慮がなされている。
本書は、坂井三郎の戦場に於ける活躍を一瞥するには最適な本である。 初心者にも読みやすく、坂井三郎に関する入門書と言えるだろう。
目次
はじめに 第一章 中国戦線の奮闘 戦闘機無用論・・・・・14P 初めて敵機を撃墜する・・・・・20P 銃撃した中国兵を葬る・・・・・28P ソ連製の双発爆撃機を追撃・・・・・33P 空母での発着艦訓練・・・・・38P 零戦を愛機にする・・・・・40P 南部仏印進駐を前にハノイへ・・・・・48P 宜昌峡を超低空ですりぬける・・・・・55P 蘭州からゴビ砂漠南端まで・・・・・65P 第二章 大空を翔るまで 「葉隠」の里に生まれる・・・・・72P 青山学院中学部を退学・・・・・75P 佐世保海兵団へ入団・・・・・77P 戦艦を離れ、操縦練習生へ・・・・・82P 艦上戦闘機操縦者となる・・・・・91P 第三章 南洋を転戦 台南航空隊で燃料節約飛行訓練・・・・・105P 日米開戦、濃霧で発進が遅れる・・・・・115P クラーク基地上空でP-40と対戦・・・・・121P B-17を撃墜する・・・・・133P あやうく一式陸攻の犠牲に・・・・・142P 台南からホロ島へ・・・・・148P B-17の編隊に挑む・・・・・151P スラバヤ空戦で浅井中隊長が戦死・・・・・157P ダグラス輸送機を見逃す・・・・・162P 第四章 ラバウル航空隊 バリ島からラバウルへ・・・・・168P 笹井中隊のエースたち・・・・・179P 本田敏秋、散華す・・・・・184P ポートモレスビー上空で編隊宙返り・・・・・189P 宮崎儀太郎の最期・・・・・195P のちの大統領をとり逃がす・・・・・200P スピットファイアを撃ち落とす・・・・・205P 孤軍奮闘のラエ基地・・・・・210P 遥かなるガダルカナル島へ・・・・・217P 宿敵グラマンを撃墜する・・・・・227P ラバウルへ奇跡の帰還・・・・・234P さらば、ラバウルよ・・・・・244P 第五章 本土防衛戦 元・台南航空隊の仲間と別れる・・・・・251P 大村航空隊から横須賀航空隊へ・・・・・258P 硫黄島へ・・・・・264P ヘルキャット十五機対一機・・・・・269P 体当たり命令に憤激する・・・・・280P 硫黄島に別れを告げる・・・・・295P 第三四三航空隊、最期の光芒・・・・・299P ゼロからの再出発・・・・・308P おわりに 坂井三郎・略年表 零戦・空中戦闘の極意 主な参考・引用文献
関連書籍
「零式戦闘機」(吉村 昭) 「日本空母と艦載機のすべて」
関連項目
「零式艦上戦闘機」
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