ここでは、映画「風立ちぬ」に関連する本を紹介する。
映画「風立ちぬ」は実在の人物である堀越二郎が主人公であり、日本海軍の代表的な戦闘機であった「零式艦上戦闘機」を設計したことで知られている。 また、実際に存在した飛行機である「七試艦上戦闘機」「九試単座戦闘機(九六式艦上戦闘機)」なども劇中に登場する。
映画「風立ちぬ」は、史実に関する知識が無くても作品として楽しめるが、物語の背景になっている歴史や、登場人物の実際の姿、劇中に登場する飛行機などに関しての予備知識があれば、より深く映画「風立ちぬ」を楽しむことが出来るだろう。
以下に紹介する本は、映画「風立ちぬ」の時代背景・登場人物・飛行機などを知るのに役立つおすすめの本である。
「零式戦闘機」(柳田 邦男) 「零戦 設計者が語る傑作機の誕生」 「零戦燃ゆ 熱闘篇」 「96式艦上戦闘機」
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「零式戦闘機」(吉村 昭) 「零戦燃ゆ 飛翔篇」 「零戦燃ゆ 渾身篇」 「零式艦上戦闘機」
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「零式戦闘機」(柳田邦男)
この本は、堀越二郎が「七試艦上戦闘機」の設計から「九試作単座戦闘機」の設計を経て「十二試作艦上戦闘機」(零戦・ゼロ戦)を設計するまでの様子が描かれている。
本の中での前半部である「七試艦上戦闘機」から「九試作単座戦闘機」に至るまでが、映画「風立ちぬ」の物語に於ける史実と対応している。
本の内容は、航空機の設計に関する内容が主であるが、あまり専門用語を用いず、文章も平易であり、要点が非常に良く纏められていて読みやすい。
映画「風立ちぬ」の背景となる史実を知るにおすすめの本である。
(この本の詳細はこちら)
「零式戦闘機」(吉村昭)
この本は、堀越二郎が堀越二郎が「七試艦上戦闘機」の設計から「九試作単座戦闘機」の設計を経て「十二試作艦上戦闘機」(零戦・ゼロ戦)を設計するまでの様子と、その後の大東亜戦争に於いて「零戦」がどのように戦い続けたのかが描かれている。 描かれている。
前半は堀越二郎以下設計チームによる飛行機設計に関する内容であり、後半は実戦投入された「零戦」の活躍と苦闘、そして日本国内に於ける「零戦」の生産の様子が描かれている。
文章は比較的読みやすく、初心者にも違和感は無いだろう。映画「風立ちぬ」の時代背景を知るにはおすすめの本である。
「零戦 設計者が語る傑作機の誕生」
この本は、実在の人物であり、映画「風立ちぬ」の主人公である堀越二郎が著した本である。
内容としては、戦前の日本に於ける飛行機設計の歴史、堀越二郎による「七試艦戦」「九試単戦」「十二試艦戦」の設計の様子、支那事変・大東亜戦争に於ける「零戦」の戦闘の様子、また「零戦」の技術的問題点や改造に関して、更には「零戦」以後に設計された「雷電」「烈風」に関して等、堀越二郎が携わった飛行機に関する内容が詳細に書かれている。
この本は、技術的な内容が多く、初心者には難しいかもしれない。しかし、映画「風立ちぬ」の主人公となっている堀越二郎自身が書いた本であり、実際の人物像を知るには良い1冊である。
「零戦燃ゆ 飛翔篇」
この本は、内容的に「零式戦闘機」(柳田邦男)の続編にあたる。
前作である「零式戦闘機」では、堀越二郎による「七試艦戦」「九試単戦」「十二試艦戦」の設計の様子が描かれ、昭和16年の大東亜戦争開戦の時点で終わっていた。
「零戦燃ゆ」は、著者である柳田邦男による「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」を主題とした3部作の第1作目で、大東亜戦争開戦から昭和18年4月頃までの様子が描かれている。
「零戦燃ゆ」は、堀越二郎の設計した「零戦」がどの様な活躍をしたのか、映画「風立ちぬ」の後の史実を知るのに最適な本である。
「零戦燃ゆ 熱闘篇」
「零戦燃ゆ」は内容的に「零式戦闘機」(柳田邦男)の続編にあたり、著者である柳田邦男による「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」を主題とした3部構成になっている。
「零戦燃ゆ 熱闘篇」は、3部作の第2作目で、「飛翔篇」の続編にあたる。昭和18年から昭和19年6月頃までの様子が描かれている。「零戦」が次第に劣勢となっていく時期である。
「零戦燃ゆ」は、堀越二郎の設計した「零戦」がその後にどの様な道を歩んだのか、映画「風立ちぬ」の後の史実を知るのに最適な本である。
「零戦燃ゆ 渾身篇」
この本は、柳田邦男による「零式艦上戦闘機(ゼロ戦)」を主題とした3部作であるの第3作目であり、「飛翔篇」「熱闘篇」の続編である。
「零戦燃ゆ 渾身篇」の内容は、昭和19年6月頃から昭和20年8月15日の終戦までであり、「零戦」が絶望的な戦いを強いられていく様子や、難航する後継機「烈風」の開発の様子などが描かれている。
「零戦燃ゆ」は、堀越二郎の設計した「零戦」の死闘の様子、戦時中の飛行機開発の様子等、映画「風立ちぬ」の後の史実を知るのに最適な本である。
「世界の傑作機No.27 96式艦上戦闘機」
この本は、日本海軍の「九六式艦上戦闘機」に関する本である。
「九六式艦戦」は、堀越二郎が設計した「九試単座戦闘機」が海軍に正式採用された後の名称である。映画「風立ちぬ」では、堀越の「九試単戦」試作1号機が特に印象深く描かれている。
この本では、「九試単戦」や「九六式艦戦」の写真が豊富に紹介され、実際にどの様な飛行機であったかを見るとことが出来る。
映画「風立ちぬ」に登場する堀越二郎の設計した逆ガルの「九試単戦」試作1号機を知るのに最適な本である。
「[歴史群像]太平洋戦史シリーズ12 零式艦上戦闘機」
この本は、日本海軍の「零式艦上戦闘機」に関する本である。
「零式艦戦」は、堀越二郎が「九試単座戦闘機」に引き続いて設計した「十二試艦上戦闘機」が海軍に正式採用された後の名称である。
この本では、「零戦・ゼロ戦」の写真や各種資料が紹介され、、実際にどの様な飛行機であったかが分かる。内容的にはやや専門的であるが、写真等も多数掲載されており、当時の様子を垣間見ることができる。
映画「風立ちぬ」の主人公である堀越二郎の設計した「零式艦戦」を知るのに最適な本である。
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