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書籍(参考資料)
「たんたんたたた 機関銃と近代日本」
基本情報
「たんたんたたた 機関銃と近代日本」
著者:兵頭 二十八 出版社:四谷ラウンド 定価(税込):1600円(1998年) 初版発行:1998年1月 JP番号:99049501 日本図書コード ISBN-10:4946515135 ISBN-13:9784946515132
「たんたんたたた 機関銃と近代日本」
著者:兵頭 二十八 出版社:光人社 光人社NF文庫 定価(税別):781円(2009年) 初版発行:2009年8月24日 JP番号:21633777 日本図書コード ISBN-10:4769826133 ISBN-13:9784769826132
書籍概要
近代日本(幕末〜昭和20年)まで間、日本軍が導入した小火器・自動火器に関して書かれた書籍である。
本書は、軍学者の兵頭二十八による、よい意味での独断と偏見に満ちている。兵頭二十八は、独自の切り口で日本軍兵器に関して評論することを得意としている。無論、それ故に一部では相当に批判もされているが、その着眼点は必ずしも間違っているとはいえない。 本書では、幕末・明治維新から大東亜戦争までの日本軍自動火器に関して、独自の観点から紹介されいる。特に、大東亜戦争中の日本軍兵器に関しては、これまでの通説を覆すような内容も紹介されていて興味深い。
併しながら、資料的裏づけが不十分な部分もあり、思い込みが先走っている部分も見受けられる。その為、本書の内容全てが正しい訳ではなく、その点は注意が必要である。併しながら、単行本(四谷ラウンド・絶版)から文庫本(光人社NF文庫)出版の際に、一部が改められていたりしており、今後の更なる調査に期待したいところである。 全体としては、一般的にあまり知られていない自動火器が紹介されていたり、非常にユニークな着眼点で論じていたりしており、なかなかに興味深い内容である。
本書は、内容が専門的であるため、初心者には読みにくいかもしれない。 本書は、日本軍自動火器に関しての参考文献の1冊としては面白いだろう。これと併せて複数の本・文献を参考にしていくとよいだろう。
尚、本書に登場する自動火器は以下の通りである。 名称は、基本的には本書内の呼称に基づいている。
第1節
「ガトリング砲」「ノルデンフェルト機砲」
第2節
「ミトラユーズ霰発砲」「ホチキス回転砲」「ノルデンフェルト機砲」「6インチ速射砲」「マキシム37ミリ自働速射砲」
第3節
「マキシム機関砲」
第4節
「ホチキス機関砲」「三十八年式機関銃」「三年式機関銃」「戦車用改造三年式機関銃」
第5節
「三十五年式海軍銃」「南部式自動拳銃」「四一式自動拳銃」「南部式大型拳銃」「十四年式拳銃」「九四式拳銃」
第6節
「レキサー(マドセン)軽機関銃」「十一年式軽機関銃」「戦車用改造十一年式軽機関銃」「九一式車載軽機関銃」 「チェコ機銃(ZB26)」「九六式軽機関銃」「九七式車載重機関銃」「九九式軽機関銃」「壱式軽機関銃」「二式軽機関銃」
第8節
「九二式重機関銃」「試製双連高射機関銃」「一式重機関銃」「九八式重機関銃」「試一連装用車載重機」 「ルイス機関銃」「ビッカース機銃」
第9節
「八九式旋回機関銃」「八九式固定機関銃」「九二式七粍七旋回機銃」「九七式七粍七固定機銃」 「MG15」「一式七粍九旋回機銃」「二式十三粍旋回機銃」「九八式旋回機関銃」「MG17」
第10節
「ブローニングM2」「ビッカース13ミリ機関砲」「九二式車載十三粍機関砲」「保式十三粍高射機関砲」「ホ−一〇三」 「毘式十二粍機銃」「保式十三粍機銃」「九三式十三粍機銃」「二式十三粍旋回機銃」「三式十三粍固定機銃」
第11節
「ベッカー砲」「エリコン20ミリ機関砲」「九四式旋回機関砲」 「イスパノ・エリコン20ミリモーターカノン」「S-18(ゾロターン20ミリ対戦車自動砲)」「九七式自動砲」「ホ−一」 「九八式高射機関砲」「ラ式20ミリ高射機関砲」「二式二十粍高射機関砲」「試製二十粍旋回機関砲」 「試製二十粍固定機関砲」「ホ−三」「試製二十粍翼内機関砲」「ホ−五」「MG151/20(マウザー砲)」 「九九式二十粍固定機銃」「恵式二十粍旋回機銃」「九九式二十粍旋回機銃」
第12節
「九三式十三粍機銃」「九六式二十五粍高角機銃」「一七試二十五粍固定機銃」「四式二十五粍機銃」
目次
序文 3P 第1節 ガトリング砲 13P 第2節 ノルデンフェルト機砲 31P 第3節 マキシム機関砲 53P 第4節 ホチキス機関砲 73P 第5節 《端境期対策》としての自動火器 101P 第6節 軽機関銃 121P 第7節 商社と機関銃 139P 第8節 7.7ミリ級の艦載用自動火器と陸軍重機関銃 149P 第9節 航空用の7.7〜7.92ミリ自動火器 163P 第10節 12.7ミリ〜15ミリの自動火器 191P 第11節 航空用20ミリ自動火器 219P 第12節 運命の25ミリ機銃 緒言 267P 本文中で紹介していない参考文献 271P 関連年表 273P 文庫版のあとがき 319P
関連項目
「デイトン(アメリカ中西部)」>> 「国立アメリカ空軍博物館」 (第二次世界大戦の航空機)>> 「日本陸軍の航空機用固定機関砲」
「インディアナポリス(アメリカ中西部)」>> 「インディアナ戦争記念博物館」 (Indiana War Memorial Museum)>> 「ノルデンフェルト機砲」
「ジャカルタ(インドネシア)」>> 「国軍博物館(ジャカルタ近郊)」 (Museum Satriamandala)>> 「連装機関銃」・・・・・・・・・「八九式旋回機関銃」「一式七粍九旋回機銃」 「重機関銃・自動砲」・・・・「九二式重機関銃」「九七式自動砲」 「単装機関銃」・・・・・・・・・「九七式車載重機関銃」 「八九式旋回機関銃(単装型・テ四)」 「九八式旋回機関銃」「九二式七粍七機銃」 「擲弾筒・拳銃・小銃」・・・「九四式拳銃」「十四年式拳銃」
「九二式重機関銃」 「十一年式軽機関銃」 「九六式軽機関銃」 「九九式軽機関銃」
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