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書籍(参考資料)
「零戦燃ゆ 渾身篇」
基本情報
「零戦燃ゆ 渾身篇」
著者:柳田 邦男 出版社:文藝春秋 定価(税込):1550円(1990年) 初版発行:1990年9月1日 JP番号:90052796 日本図書コード ISBN-10:4163629807 ISBN-13:9784163629803
書籍概要
大東亜戦争に於ける海軍の「零式艦上戦闘機」(零戦・ゼロ戦)に主眼を置き、その戦歴を紹介した戦史・戦記である。
本書は、著者である柳田邦男が「零式戦闘機」(文藝春秋・1977年)に引き続き、「零戦」を主題とした全3部構成の本である。 前作となる「零式戦闘機」では、その開発過程が主であったが。「零戦燃ゆ」の3部作では、昭和16年12月8日に開戦した大東亜戦争に於ける「零戦」の活躍の様子が紹介されている。
「零戦燃ゆ」の3部作の第3作目にあたる本書では、昭和19年8月以降、マリアナ諸島が陥落した後、日本の戦局が絶望的になっていく状況下での「零戦」の苦闘を描いている。
尚、本書の内容以前の史実に関しては、前編である「零戦燃ゆ 飛翔篇」「零戦燃ゆ 熱闘篇」で紹介されている。
本書は、「零式艦上戦闘機」の、大東亜戦争に於ける活躍の様子を知るにに最適な1冊であり、是非とも読むべきお勧めの本である。 また、本書の内容は、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品「風立ちぬ」(2013年:日本)で描かれている堀越二郎が設計した「零戦」がその後にどのような運命をたどったかが記されており、映画「風立ちぬ」の作品をより深く味わう為にも、是非とも読んでおきたい。
目次
第一部
サイパン島放棄で日本本土防衛の生命線が崩れる。 その状況下で一少尉の提案の特攻用人間爆弾の開発が直ちに採用されたのはなぜか。
硫黄島集結 11P グラマン撃破 19P サイパン島放棄 27P 屍の島 36P ○大部品 45P 消せないもの 53P 籠城設計 61P ストロボ写真 69P 砂塵 78P
第二部
日米決戦は空海において技術と情報の対決の様相を一層濃くする。 日本海軍の台湾沖航空戦の戦果判断の誤りは禍根を残すことになる。
イノベーション 87P 二〇一空 95P 第一の頓挫 103P 台風攻撃 111P なぜ赤旗が 119P T攻撃部隊出撃 127P 曳光弾の中へ 135P 戦果誤認 144P 情報処理の欠陥 152P "おとり" 160P 決定的頓挫 168P 一航艦司令長官 176P
第三部
ついにレイテが天王山となる。 複雑な海空戦で日米双方に指揮官の判断ミスが相次ぐが、日本側は情報システムの欠陥が致命的となる。
暗い雲 187P 白羽の矢 196P 電令三六三 207P 米潜の奇襲 215P 昼間集団攻撃 223P 悪魔の熟練度 231P Z旗 239P 『武蔵』無残 247P 我 半身を失へり 255P 敵なれば 271P 海ゆかば 279P 反転 289P
第四部
米海軍は特攻機対策にORまで導入。 B29の本土空襲が開始される中で、三菱・中島の工場が大地震で崩壊、多数の学徒が犠牲となる。
「何とかなる」 301P 「自殺攻撃」対策 311P サッチ新戦術 318P ORの応用 323P 性格転換 329P 虎の尻尾 337P 「サン・アントニオ1」 345P 手製防弾タンク 352P レンガ工場崩壊 362P 阿鼻叫喚 370P 報道管制 379P 三菱被弾 391P 空技廠前 397P 「叩き斬る!」 403P 滑空機 409P
第五部
『大和』は消え、桜花隊は全滅。烈風・秋水の開発が遅れる中で、紫電改隊が獅子奮迅の活躍。 だが、飛行隊長が一人もいなくなって――
火の玉 419P 「繁栄を信じつつ」 431P 斜め銃 439P 標的・TOKYO 450P 損害八〇隊六〇 458P 硫黄島 469P 放火攻撃研究 476P ルメイ・インフェルノ 487P 精強無比 493P 非情の空 502P 技術の難渋 518P 刻まれる時間 531P 消えゆく渦 540P
渾身篇へのあとがき 555P 参考文献 561P 取材協力者氏名 571P
関連書籍
本書に関連する戦史
「栗田艦隊 レイテ沖海戦秘録」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レイテ沖海戦に関して 「烈日 サイパン島」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイパン島を巡る戦闘 「日本の戦歴 硫黄島の血戦」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・硫黄島を巡る戦闘
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柳田邦男の著作
関連映画
「風立ちぬ」(スタジオジブリ作品)
関連項目
航空母艦 「瑞鶴」
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