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「信濃! 日本秘密空母の沈没」
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信濃!―日本秘密空母の沈没 (光人社NF文庫)
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基本情報
著者:J.F.エンライト/J.W.ライアン 千早 正隆(監修) 高城 肇(訳) 出版社:光人社 光人社NF文庫 定価(税込):720円(1994年) 初版発行:1994年3月15日 日本図書コード ISBN-10:4769820399
書籍概要
日本海軍の航空母艦「信濃」沈没までを描いた戦記である。
本書は、「信濃」を撃沈した米潜水艦「アチャーフィッシュ」艦長ジョセフ・F・エンライト元米海軍大佐(当時中佐)が、自らの体験と戦後30年に渡る詳細な調査を基にして著し、ニューヨークとロンドンで出版されると忽ちベストセラーとなった。 本書の原題は「SHINANO! The Sinking of Japan's Secret Supership」で、昭和62年(1987年)に出版された。日本語訳本は平成2年(1990年)に出版され、平成3年(1994年)にその文庫本が出版された。
本書は、「信濃」が昭和19年(1944年)11月28日午後に横須賀軍港を出港、これを「アーチャーフィッシュ」が発見し、その後6時間半に渡る追跡の後、翌29日深夜、「アチャーフィッシュ」の雷撃によって「信濃」が被雷し、その後に沈没に至るまでを克明に記録したドキュメントである。本書の特徴は、著者であるエンライト艦長の指揮する「アチャーフィッシュ」からの視点のみではなく、追跡を受ける「信濃」の阿部艦長以下の乗員多数の視点からも描かれている事である。その結果、「信濃」発見から被雷までの6時間半の間、双方の間に繰り広げられた息詰まる駆け引きが実にリアルに表現されている。 読者は、双方の艦長の決断や錯誤、乗員の働き、様々な幸運や不運を、あたかも現場で見るかのように感じる事が出来るだろう。そして最後には、国籍を問わず、この戦いの勝者には賛辞を贈り、敗者には同情を禁じえないであろう。
本書の記述に於いては、訳本である為に不自然な表現が一部あり、当時の日本人や日本軍人に対するやや偏った見方もある。 しかし、全体としては文章も平易であり、読む為の特別な専門知識は必要ない。戦記や戦史の初心者が読んでも、「信濃」と「アーチャーフィッシュ」との熾烈なやり取りが充分に伝わってくるであろう。
本書は、戦場に於いて自分の職務に最善を尽くした艦長や乗員たちの生の記録として、是非とも読むべき1冊である。
目次
序文・・・・・7P 謝辞・・・・・13P プロローグ・・・・・19P 1 接触・・・・・65P 2 目標・・・・・80P 3 回避・・・・・103P 4 挫折・・・・・128P 5 逃走・・・・・167P6 執着・・・・・183P 7 楽観・・・・・206P 8 実現・・・・・214P 9 之字・・・・・・231P 10 猛襲・・・・・242P 11 被雷・・・・・263P 12 反響・・・・・287P 13 消滅・・・・・298P 14 勝利・・・・・326P エピローグ・・・・・335P 注解・・・・・349P 解説・・・・・364P 訳者あとがき・・・・・373P 文庫版のあとがき・・・・・378P
関連書籍
「猛き艨艟 太平洋戦争日本軍艦戦史」
「航跡 造船士官福田烈の戦い」 「帝国海軍 空母大全」 「日本空母と艦載機のすべて」
関連項目
航空母艦「信濃」
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