ホーチミン・ツドウム・ソクトラン

ホーチミン

ホーチミンの戦跡
大東亜戦争におけるホーチミンの歴史
現地への行き方と現地交通情報(旅行情報)

ホーチミンの戦跡

ホーチミン・ツドウム・ソクトラン

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サイゴン基地
ツドウム基地
ソクトラン基地

「サイゴン基地」

サイゴン基地 サイゴン基地 1930年代、仏印政府によってサイゴンのタンソンニャット村に飛行場が建設された。その後、昭和16年(1941年)7月の日本軍の南部仏印進駐に際し、フランスのヴィシー政府と交渉妥結して日本海軍の航空基地となった。現在のタンソンニャット国際空港である。

周辺に過去を物語るものは特に見当たらない。ベトナム戦争中は南ベトナム空軍とアメリカ軍の重要な軍事基地であった。写真右側には管制塔が見える。(→)

サイゴン基地 サイゴン基地 国際空港は必要な用地の広さと騒音問題のために、大都市付近に新規建設することは現在ほぼ不可能な状況である。しかし、ホーチミン市街地の中に位置するタンソンニャット国際空港の衛星写真を見ると、この空港の歴史が古いことが伺える。(←)

現在は3000mと3800mの2本の滑走路を擁し、民間供用されている。(→)

マレー沖海戦時、サイゴン基地には元山航空隊の「九六式陸上攻撃機」4個中隊36機(予備12機)、山田部隊の一部の「九六式艦上戦闘機」12機が配備されていた。

「サイゴン基地」の歩き方

サイゴン基地

現在のタンソンニャット国際空港である。ベトナムで最も規模の大きい国際空港であり、ホーチミンのみならずベトナムの空の玄関口である。成田国際空港から直行便が出ており、約6時間の空の旅である。

市街地からの距離は近い。ホーチミンの繁華街、ドンコイ通りからもわずか8kmである。

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「ツドウム基地」

ツドウム基地 ツドウム基地 ツドウムはホーチミンの北約40kmにある小さな町である。ツドウム基地は仏印時代はサイゴン基地と同じく仏印軍の基地であった。2010年現在のツドウム基地の衛星写真である。(←)

ツドウム基地の滑走路長は仏印軍基地時代は1200mであったが、日本軍基地になったあと1400mに延伸された。 衛星写真で見る限り、滑走路長は当時から変わっておらず、一般的な飛行場の滑走路のペイントは施されていない。(→)

ツドウム基地 ツドウム基地 ベトナム戦争中は米軍のヘリコプター基地として使用された。現在は「Phu Loi Army Airfield」としてベトナム軍の管理下に置かれていており、中に立ち入ることはできない。中央の建物は詰め所であり、中には警備兵がおりゲートを警備している。警備兵に中に入れてくれるように頼んでみたが、追い払われてしまった。(←)

ゲートの左側の壁面には戦車の絵とベトナム語が描かれている。(→)

ツドウム基地 ツドウム基地 ゲートの東側(基地の南側)は路地の入り組んだ住宅地となっている。基地側に面するところは全て民有地になっているようである。(←)

現地の住民の方に住宅の敷地内に入れてもらうことができた。基地と住宅地は堀で隔てられている。(→)

現地住民の話では「基地内は草が伸び放題になっており、航空機の爆音なども聞こえないので、現在は使用されていないようだ」とのことであった。(→)

ツドウム基地 ツドウム基地 堀の向こう側に何かの建物群が見える。(←)

堀は水面までが3mほどの深さで、幅は7、8mほどである。水面には水草が生い茂り、水は緑色に濁っている。(→)

マレー沖海戦時、ツドウム基地には美幌航空隊の「九六式陸上攻撃機」4個中隊36機(予備12機)、鹿屋航空隊の「一式陸上攻撃機」3個中隊27機(予備9機)配備されていた。

「ツドウム基地」の歩き方

ツドウム基地 ツドウム基地

ホーチミン市内のタンソンニャット空港から北へ約30kmである。ホーチミン市内からは13号線を北上し、途中有料道路を通る(100円もしない)。ツドウム市内で右折して743号線(Phu Loi通り)を4kmほど東に行ったところの左側にPhu Loi Army Airfieldの入り口ゲートがある。

今回は市内を走っていたタクシー運転手と直接交渉した。ツドウムへの往復と現地での行動時間を含めて4時間のチャーターを600,000VNDで合意した。ホーチミンのタクシー料金は比較的安いので、交渉を粘ればもっと安くなるかもしれない。

ツドウムは「Thu Dau Mot」(ベトナム語なのでアルファベットとは若干異なる)と表記され、「ツドウム」とカタカナ発音してもほとんど通じない。
現地人の発音では「トゥ ユゥ モッ」という発音に近く感じた。

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「ソクトラン基地」

ソクトラン基地 ソクトラン基地 ホーチミンの200kmほど南西にはソクトラン基地があった。ソクトラン基地の正確な場所は分からないが、おそらく現在のソクチャン・ドメスティック空港というローカル空港と思われる。滑走路長は1000m程度のようであり、小型プロペラ機が使用するサイズである。(←)

航空写真を拡大してみても、空港施設らしき建物もほとんど建っていない。また、駐機している飛行機もないようである。(→)

マレー沖海戦時、ソクトラン基地には山田部隊の主力である「零式艦上戦闘機」27機、「九八式陸上偵察機」6機(予備2機)が展開していた。

「ソクトラン基地」の歩き方

ソクトラン基地 ソクトラン基地 ホーチミンから200kmほど南西のソクトランという町にある。実際に行ってないので、行き方の詳細は不明である。

ソクチャン・ドメスティック空港はソクトラン市街地中心から4kmほど南西である。

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