・国立米空軍博物館 (National Museum of the United States Air Force) 展示内容詳細はこちら ・「Eary Years」 ・「World War U」 ・「Korean War」 ・「Southeast Asian War」 ・「Cold War」 ・「Missile & Space」 ・「Resarch & Development」 ・「Presidental Aircraft」
「国立米空軍博物館(National Museum of the United States Air Force)」である。(←)(→)
約100年前の航空機から、第一次世界大戦や第二次世界大戦に使用された軍用機、戦後の軍用機や研究機・試験機、更には歴代の大統領専用機、飛翔体(ミサイル・ロケット)等、航空機約400機と、航空機用発動機(エンジン)や各種兵器・装備品が所蔵・展示されている。 大正11年(1922年)10月、オハイオ州デイトン郊外にある「ライトパターソン米空軍基地(Wright Patterson Air Force Base)」に建てられ、翌年に開館した。
その後、幾度かに渡って拡張され、平成15年(2004年)にはほぼ現在の規模になった。
尚、「ライトパターソン米空軍基地」は大正6年(1917年)に米陸軍の飛行場として建設された。その敷地は、ライト兄弟が明治36年(1903年)にノースカロライナ州で初の動力飛行に成功した後、各種の飛行実験を行った場所(ハフマン・プレーリー)であった。その為、基地の名称はライト兄弟とその出資者であったパターソン家に由来する。 基地内にはその記念碑があり、デイトン市街にはライト兄弟の経営していた自転車店が現存する。
「Eary Years」では第一次世界大戦前後の軍用機が展示され、黎明期の航空機が、第一次世界大戦を経て第二次世界大戦に至るまでに、様々な発展を遂げていく様子が分かる。(←)
当時、誕生したばかりの航空機は、第一次世界大戦の中で発展し洗練されていく。戦争という殺戮行為・破壊行為が人類の技術上の進歩を促す皮肉な一面である。(→)
「World War U」では第二次世界大戦・大東亜戦争に於ける軍用機が展示されている。
米空軍の施設である為、当時の米陸軍機が多いが、それ以外にもイギリス軍機・ドイツ軍機・イタリア軍機も展示されている。 日本軍機も、海軍の「零式艦上戦闘機二一型」「桜花(練習機)」「紫電二一型(紫電改)」が展示されている。 (←)
どの機体もレストア(修理・復元)され、保存状態は非常に良い。(→)
順路に沿って進むと、登場した年代や、活躍した時期ごとに機体が並べられている。(←) 当時、航空機が登場して40年程であったが、2回にわたる世界大戦を経て急激な進化を遂げていた。この時代、航空機は戦争の帰趨を、即ち歴史を決定する程の威力を持つまでに成長した。
大東亜戦争末期、日本海軍が投入した局地戦闘機「紫電改」である。(→) 世界に現存する「紫電改」は、ここを含めて4機のみ。実に貴重な機体である。
「Cold War」(←)と「Southeast Asian War」(→)の展示では第二次世界大戦後の軍用機が展示されている。他にも「Korean War」の展示がある。
第二次世界大戦後、世界は米国を中心とする西側陣営と、旧ソ連を中心とする東側陣営に分かれ、互いに世界の覇権を争った。
これらのコーナーに展示されている航空機の多くは、空を飛ぶという人類の夢が、遂には核爆弾を運ぶ為の道具となっていった事を物語っている。
「博物館」の敷地から少し離れた格納庫内に「Resarch & Development」「Presidental Aircraft」の展示がある。ここは「空軍基地」の敷地内である為、シャトルバスで移動する必要がある。
「Resarch & Development」には研究機・試験機が展示されている。珍品・絶品と呼べる機体も展示されていて興味深い。(←)
「Presidental Aircraft」には歴代の大統領専用機が展示されている。一部の機体は内部に入ることが出来る。(→)
「博物館」の建物の横には「メモリアルパーク(Memorial Park)」がある。(←) 米軍の様々な部隊の記念碑・慰霊碑が多数建てられており、各部隊の記念日には式典や慰霊祭が執り行われる。
「メモリアルパーク(Memorial Park)」の反対側には「エアパーク(Air Park)」があり、大型機や第二次世界大戦中の司令部や兵舎が移設され、屋外展示されている。(→)
・「Eary Years(第一次世界大戦前後の航空機)」 ・「World War U(第二次世界大戦の航空機)」 ・「Korean War(朝鮮戦争の軍用機)」 ・「Southeast Asian War(ベトナム戦争の軍用機)」 ・「Cold War(冷戦期の軍用機)」 ・「Missile & Space(飛翔体・ロケット)」 ・「Resarch & Development(研究機・試験機)」 ・「Presidental Aircraft(歴代の大統領専用機)」
国立米空軍博物館は、8箇所の屋内展示室と2箇所の野外展示(エアパーク・メモリアルパーク)から成っている。 屋内展示は、6箇所が3棟の展示建屋と付属の建屋に集まっており、ここにはお土産を販売する売店(Museum Store)や食堂(Valkyrie Cafe)がある。 屋内展示の残り2箇所「Resarch & Development(研究機・試験機)」「Presidental Aircraft(歴代の大統領専用機)」は、少し離れた基地内の格納庫が展示室になっている。基地内は管理区域である為、シャトルバスで移動する必要がある。
シャトルバスは、1日7本、10時から16時まで1時間おきに運行しており、屋内展示の「Eary Years」と「World War U」の間に申込む場所がある。申込み時にバスの時間を指定されるので、15分前に集合して諸注意を受ける。 バスの本数と乗車定員に限りがあるので、混雑時は早めに申込んでおいたほうがいいだろう。 バスは3分程で格納庫前に到着する。見学時間は1時間程である。格納庫から外に出ることは出来ない。出発時間が近づくと口頭で教えてくれる。出発時に人数が合わないと出発しない。
オハイオ州南西部のデイトン郊外にある「ライトパターソン米空軍基地(Wright Patterson Air Force Base)」の敷地内にある。 デイトンはインディアナポリスから東に約160km(100マイル)の場所である。
シカゴからは行く場合は、「州間高速道路65号線(Route 65)」を南に約300km(190マイル)行くとインディアナポリスに到着する。ここで「州間高速道路70号線(Route 70)」に乗換えて東に向かう。
インディアナポリスから約160km(100マイル)行くと「33A出口(Exit 33A)」があり、ここで「州間高速道路75号線(Route 75)」に乗換えて南に向かう。「33A出口(Exit 33A)」から「州間高速道路75号線(Route 75)」を約10km(6.5マイル)行くと「55A出口(Exit 55A)」がある。
「55A出口(Exit 55A)」で降りて「州道4号線」に乗換えて東に向かう。少し行くと右手(南側)を川が並行している。途中、博物館の案内看板が右手にある。 「55A出口(Exit 55A)」から6.5km(3.7マイル)程行くと右手に「橋」が見えてくる。右レーンから右折して「橋」に向かい、「Harshman Rd.」に入る。
「橋」を渡りきると前方に「博物館」が見えてくる。「Harshman Rd.」を1.3km(0.9マイル)程行った所で右レーンから降り、「Springfield St.」に入り、右手に「博物館」を見ながら800m(0.5マイル)程行くと「博物館入口」がある。
「博物館入口」から道なりに進むと「駐車場」がある。 尚、「博物館」正面付近は「身障者駐車場」である。
入場料:無料
開場時間:09:00-17:00(月曜〜日曜)
休館日:1月1日(元旦)・11月第4木曜日(感謝祭)・12月24日〜25日(クリスマス)
HP:http://www.nationalmuseum.af.mil/
電話:(937) 255-3286
(2011年現在)
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